ベルブ永山

坂倉建築研究所在席のときに担当していた建物です。

京王線と小田急線の駅がある、多摩ニュータウン永山駅前にあります。
設計中は「永山駅前拠点施設」という硬い名前でしたが、建物完成時には多摩市が市民公募して「ベルブ永山」という名前になりました。
ベル(BELLE) ゥブ(URBAN) (美しい+まち、都市)という造語だったと思います。

複合施設とかurbanといっているように、多摩市の公民館、小ホール、図書館、消費者センター、オフィス、飲食店、郵便局、銀行、コンビニ、駅前駐輪場、などなど、多摩ニュータウン永山地区の住民の皆さんが駅前にあると便利だなと思う施設がほとんど入っている建物です。

施設オーナーは多摩市と民間都市開発ディベロッパーさんで、難しく言うと官民合築の区分所有複合施設ということになります。

この建物の面白いところは、実はこの建物ができる前から、ちょうど建物の中央を
駅からニュータウンへ向かう生活道路があったために、その生活歩行者道路を残して
それをまたぐかたちで、建物が計画されたことです。

最初の写真は駅のほうからのもの(写真左側が駅になります)。

2枚目の写真はそれを反対側から見たもの。

2枚目の写真で建物の左側にブリッジが見えますが、ニュータウンの住民の方はこの橋を渡って、ベルブ永山の中庭を通って、ベルブの右側にある西友ストアーの人工地盤広場(グリナード広場)に出て、駅へ向かいます。(帰りはその逆ですが)

そんなわけで帰りに図書館に寄ったり、郵便局に寄ったり、ほんと寄り道感覚で施設が利用できるというわけです。

 

中庭(交流広場)を通り抜ける風景。
夜の中庭(交流広場)の様子。
正面に見える部分が図書館のエントランスです。

ベルブ永山については建物設計の本当に最初から完成まで携わることができたので
色々書きたいこともありますが、またそのうちに・・

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